EDPリニューアブルズ、マイクロソフトと20年間の再エネ100%電力供給契約を締結。
スペインの再生可能エネルギー大手EDPリニューアブルズは8月26日、米マイクロソフトと20年間にわたり、シンガポール最大級の太陽光発電プロジェクトであるSolarNova 8を通じて再エネを供給する契約を締結した(*1)。
今回は両社がシンガポールで締結した2件目の契約であり、2018年に始まったクリーンエネルギーに関する協力関係を強化するものである。マイクロソフトにとって今回の長期契約は、新たな太陽光発電プロジェクトの開発を支援し、再エネ100%を達成するというマイクロソフトの目標に貢献する。
EDPリニューアブルズは今年初め、シンガポールの公営住宅1,000棟以上と政府所有の建物100棟以上に最大200MWpの太陽光発電設備を設置するSolarNovaプログラムのフェーズ8を受注した。これはシンガポール最大級の太陽光発電プロジェクトであると同時に、政府主導のSolarNovaプログラムにおける最大の取り組みでもある。
SolarNovaプログラムは14年に開始された。シンガポールにおける太陽光発電システムの導入を加速させるため、経済開発庁(EDB)と住宅開発庁(HDB)が主導する政府全体の取り組みである。同プログラムでは、HDBが公共部門の需要を集約し、HDB団地や政府用地にソーラーパネルを設置する。
EDPリニューアブルズは、ポルトガル電力大手EDP傘下にて再エネ分野のグローバルリーダーだ。世界第4位の発電事業者である。強靭な開発ポートフォリオや市場をリードする運営力などを武器に、過去数年間で目覚ましい成長を遂げている。現在は、日本を含む28の国際市場に進出している。
同社はサステナビリティ(持続可能性)とインテグレーション(統合)に重きを置き、ブルームバーグ男女平等指数に採用されている。スペイン、イタリア、フランス、ルーマニア、ポルトガル、ポーランド、ギリシャ、シンガポール、ブラジル、コロンビア、チリで「Top Employer 2024」にも選ばれた。
主要株主のEDPは既に発電エネルギーの98%に再エネを用い、30年までに全てのエネルギーを再エネで賄うことを目標とする。14年連続でダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスに組み入れられ、最近では同指数において世界で最も持続可能な電力会社に選ばれた。
【参照記事】*1 EDPリニューアブル「EDP Collaborates with Microsoft on Largest Solar Energy Portfolio in Singapore」
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