宇宙葬を30万円から、葬儀ベンチャーがFUNDINNOで資金を募集

新たな葬儀形式として注目される宇宙葬プランの構築を進めるベンチャー企業が、株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO(ファンディーノ)」で資金調達を行う。

葬儀プロデュースを手掛ける株式会社SPACE MEMORIALは「宇宙散骨」「宇宙遺骨旅行」「宇宙生前葬」「宇宙ペット葬」といった宇宙葬プランの構築を実現するため、アメリカの宇宙飛行会社各社と交渉中。各プランを30万円程度から用意し、宇宙葬をより身近にする構想を掲げる。目標募集額800万円、上限応募額1600万円。応募受付期間は2019年12月22日午前10時~2019年12月24日まで。

宇宙葬プラン

葬儀の多様化と宇宙ビジネスの成長を背景に、宇宙葬への注目が高まりつつある。同社の葛西智子社長は従来の型にはまった葬儀ではなく、故人の生前の願いや家族の思いを入念にヒアリングし、一人一人に合ったプロデュースを得意とし、約26年にわたって年間約1000件の実績を持つ。超高齢化社会の次段階として、2040年には年間死者数167万人という「多死社会」の到来が推計されており、同社は「宇宙葬を広く普及させ、次世代の葬儀スタイルとして定番化させる」ことを目指す。

年間死者数

無人ロケットによる宇宙での散骨は事業化されているが、同社は有人ロケットによる「人の手による散骨」にこだわる。2021年ごろからアメリカはじめ各国で民間宇宙飛行会社による有人ロケットの打ち上げが計画されているが、サービス事業化はまだ少ないという。同社は宇宙葬プランの実現のため、既に民間宇宙飛行会社と交渉を進めている。

民間宇宙飛行会社と交渉

打ち上げは、アメリカにある世界唯一の商用宇宙港「スペースポート」で行われる予定。打ち上げの様子のネット配信や、セレモニーを写真や映像に収めて提供するオプションなども計画する。

また、ペット葬の需要も見込み、動物の殺処分を無くすため活動する一般財団法人「国連世界動物救済支援機構詩月財団」へ申込金の一部(10%)を寄付、社会貢献にも寄与できる仕組み。

一般財団法人「国連世界動物救済支援機構詩月財団」へ申込金の10%を寄付

同社によると、国内のフューネラル(葬祭)ビジネス市場の動向予測は、国内の死亡者は増加しているにもかかわらず、葬儀式の低価格化や新しいスタイルの葬儀が増えたことにより、経済規模は微増にとどまるという。「豊富なプランで個々に合わせた宇宙葬が実現すれば、現状を打破するきっかけになる」と同社。

同プロジェクトは目標募集額以上で約定を迎えた場合、今年度中にエンジェル税制優遇措置Aの申請を予定している。設立3年未満の事業者への投資が対象で、対象企業への投資額-2000円をその年の総所得金額から控除できる。

<!–株式投資型クラウドファンディング・ファンディーノ–>

今回、SPACE MEMORIAL社が資金調達を行う「ファンディーノ」は国内初の株式投資型クラウドファンディングサービスで、累計成約額は国内取引量1位の25億6966万円(2019年12月19日現在)。

投資家は、ファンディーノ上で一口10万円の小口からIPOやバイアウトを目指す企業の株式に投資することができ、投資後も投資先企業からのIR情報を定期的に確認することができる。

応募企業については、投資家保護の観点から詳細な調査とリスクの洗い出しを行うなど厳正な審査を行い、その審査方針は「将来的にスケールする可能性のある会社かどうか?」「革新性はあるか?」「独自性はあるか?」といったような明確な基準に基づいている。

審査は公認会計士等専門知識を有する者を中心とした専門家チームが行い、その後の審査会議においては多数決ではなく、会議メンバー全員一致で決定するという厳しい基準で審査を行っており、実際に審査を通過する企業は5%未満となっている。

ファンディーノで投資を実行するには、下記ウェブサイトで事前に登録を済ませておくことが必要となる。

【関連サイト】株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」
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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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