年収が高い人ほど資産運用中、人気は株式・投信。じぶん銀行調査

今年始めたい資産運用は「株式」「定期預金」「NISA」–インターネット銀行の株式会社じぶん銀行は1月15日、全国のビジネスパーソン男女500名を対象に実施した「資産運用」に関するアンケートの調査結果を発表した。回答者の37.6%が資産運用を行っており、「株式」「投資信託」が人気。資産運用を行っていない人でも、約半数が興味を示した。一方、5人に1人(17.4%)は貯蓄ゼロであり、貯蓄をする目的に全体の約半数が「老後資金」を挙げるなど、シビアな現状もうかがえる。

調査は全国の20代~40代のビジネスパーソン男女500名に、2020年の1年間の目標貯蓄額とその理由、現在の貯蓄額、資産運用の実施状況などを聞いた。目標貯金額で最も回答数が多かったのは「100万円以上200万円未満(26.6%)」、続いて「50万円以上100万円未満(24.2%)」だった。貯蓄の理由では、半数近くが「老後資金(47.4%)」、続いて「旅行(32.7%)」「趣味(29.4%)」となった。昨年の「老後2000万円問題」以降、老後に資金が必要、という認識は浸透しているようだ。一方、10年後の目標貯蓄額を訊ねたところ、「1000万円以上3000万円未満」が25%。貯蓄の理由のトップはやはり「老後資金(58.5%)」で、「怪我や病気の備え(31.7%)」が続く。

一方、現時点での貯蓄額を質問したところ、最も多かったのは「貯蓄ゼロ(17.4%)」、続いて多かったのが「10万円以上50万円未満(14.4%)」。年代別の回答は公表されていないが、回答者の3割が貯蓄額50万円未満ということになる。「老後のために貯めたい・必要」という認識を持っている一方で、現時点で貯蓄出来ていない人は少なくない。

現時点で資産運用をしている37.6%の人が運用する商品で、最多は「株式(55.3%)」、次いで「投資信託(47.9%)」「定期預金(39.4%)」だった。資産運用を行っていない62.4%の人も、約半数が運用に興味は持っていた。始められていない理由としては「リスクがある(68.9%)」「知識がないと失敗する(68.3%)」「難しい(33.3%)」といった、ネガティブな印象が挙がった。反対に運用をしている人の5人に1人は「楽しい」とポジティブに回答する傾向がある。

今年始めたい資産運用商品として、トップは「株式(36.0%)」、「定期預金(25.4%)」、「NISA(20.2%)」「投資信託(16.6%)」「iDeco・確定拠出年金(16.4%)」となった。定期預金は根強い人気だが、貯蓄から投資の流れもうかがえる。

調査は、資産形成状況と資産運用経験の有無の相関を探るため、資産運用経験の有無を年収別に比較した。年収「200万円~400万円未満」「400万円以上~600万円未満」「600万円以上」で比べたところ、年収が高くなるほど資産運用を行っている割合が高く、「資産運用を行っていない」という回答を年齢別に細分化してみたところ、いずれの年代でも200万円以上~400万円未満の割合が最も高かった。

同社は「資産運用はまとまった資金が必要とのイメージが先行しているが、積立投資信託やミニ株など数百円単位で行えるものもある。資産形成のための資産運用、まとまった資産がないから投資をしないのは本末転倒。無理なくコツコツ増やしていく、という考え方で今出来る方法を検討してみては」というアドバイスでしめくくっている。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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