LINE証券の評判は?メリット・デメリットや他の証券会社との違いも解説

「長期的な資産運用を」と言われることが多い昨今ですが、「投資は難しそう」「損はしたくない」など、始めるのに躊躇する方も少なくありません。

2019年8月、スマホでかんたんに投資が始められる「LINE証券」のサービスが開始されました。LINE証券は、普段使っているLINEのアプリから手軽に投資ができる初心者向けのサービスです。

今回では、このLINE証券の特徴やメリット・デメリット、評判などについて詳しく解説していきたいと思います。長期的な資産形成や手軽に始められる投資に興味のある方は参考にしてみてください。

目次

  1. LINE証券とは?特徴・メリット
    1-1.LINEアプリから手軽に利用できる
    1-2.投資信託は1口100円、株式は1株数百円からの少額投資が可能
    1-3.投資信託の購入手数料はすべて無料、株式の手数料も0.05%から
    1-4.LINE Payからの入出金やLINEポイントでの投資が可能
    1-5.資産の分別管理や個人情報保護などセキュリティ対策を徹底
  2. LINE証券のデメリット・注意点
    2-1.大きな収益を狙うには不向き
    2-2.NISAなどが利用できない
    2-3.スプレッドに注意
  3. 他の証券会社との違い
    3-1.専用アプリがなく、LINEアプリから利用できる
    3-2.口座開設がスマホから可能
    3-3.ライトユーザー向けに特化されている
    3-4.キャンペーンが多い
  4. LINE証券の評判・口コミ
  5. LINE証券の口座開設までの流れ
    5-1.本人確認書類の準備
    5-2.個人情報の入力
  6. まとめ

1 LINE証券とは?特徴・メリット

サービス名 LINE証券
URL https://line-sec.co.jp/
運営会社名 LINE証券株式会社
本社所在地 東京都品川区西品川一丁目1番1号 住友不動産大崎ガーデンタワー22階
設立 2018年
代表取締役 代表取締役Co-CEO 落合 紀貴
代表取締役Co-CEO 米永 吉和
資本金 100億円(2020年1月調査時点)
株主構成 LINE Financial株式会社:51%
野村ホールディングス株式会社:49%
上場有無 非上場
自己資本規制比率 908.8%(2019年9月30日現在)
サービス開始年月 2019年8月
投資対象 国内株300銘柄、国内ETF15銘柄、投資信託28銘柄
取引手数料(株式・ETF) 日中取引 0.05%
夜間取引 0.5%
購入手数料(投資信託) すべて無料
最低投資金額 株式投資は1株数百円から、投資信託は1口100円から
入金方法 銀行振込、LINE Pay、LINEポイント充当
キャンペーン 1月31日までの期間限定キャンペーン「初株チャンス」
1月6日~31日の期間中に、口座開設を完了したユーザー限定で、簡単なクイズに正解することで、対象銘柄の3株または2株分の購入代金をもらえる。購入代金は、キャンペーン専用画面で表示される対象銘柄のうち、好きな銘柄の購入代金として利用できる。

LINE証券は、LINE証券株式会社が運営する非対面式の証券サービスです。LINE証券は、野村證券の親会社である「野村ホールディングス」とLINEの子会社である「LINE Financial」が共同開発し、資本金100億円の財務状況とLINEによる顧客基盤を背景に利用者が増えています。

LINE証券のサービスの特徴やメリットを以下で見ていきましょう。

1-1 LINEアプリから手軽に利用できる

LINE証券は、スマホのLINEアプリから簡単にアクセスすることができる「手軽さ」が特徴です。他の証券サービスのように専用アプリをインストールする必要がなく、LINEアプリのウォレットタブからアクセスすればすぐに投資を始められます。普段の慣れたUI(ユーザーインターフェース)で利用することができる上、銘柄の選択から購入数の決定、入金などが数回のタップで完結するため、操作も簡単です。

面倒な銘柄選びも極力簡単にするなど、LINEというコミュニケーションサービスの延長上に投資を位置づけ、サービス全般にわたって「手軽さ」を追求しています。

1-2 投資信託は1口100円、株式は1株数百円からの少額投資が可能

LINE証券では、数百円からの少額投資が可能です。株式の場合は1株単位・数百円から購入が可能で、投資信託の場合は最低100円から1円単位での投資が可能になっています。

単元株未満の場合であっても、持ち株数に応じた配当金もきちんと支払われるため、少額でありながら配当を狙った投資を始めることが可能というメリットもあります。

1-3 投資信託の購入手数料はすべて無料、株式の手数料も0.05%から

LINE証券では、投資信託の購入手数料がすべて無料という大きなメリットがあります。また、スイッチング取引が可能なブル・ベア型ファンドについては、スイッチング手数料0円で取引可能です。(14:50までに注文することで、売りと買いの同日取引を行うことが可能です。)

また、株式・ETFの取引コストは、日中9:00〜14:50(11:20~11:30、12:20~12:30を除く)は0.05%、夜間17:00〜21:00について0.5%の手数料となっています。

1-4 LINE Payからの入出金やLINEポイントでの投資が可能

LINE証券では、スマホ決済サービスであるLINE Payを通しての入出金や、LINE内のサービスで使われるLINEポイントを使った投資が可能です。LINEのサービスを普段から活用しているユーザーなら、貯まったポイントを投資に回すことで現金を使わずに始められます。

LINE証券口座へのLINEポイント利用イメージ

LINE証券口座へのLINEポイント利用イメージ

このようにLINE証券はLINEアプリを通し、他のLINEサービスとシームレスに移行することができる設計になっており、より手軽に投資を始められます。

1-5 資産の分別管理や個人情報保護などセキュリティ対策を徹底

LINEはセキュリティ対策にも力を入れています。金融サービス利用で最も大切な個人情報や口座情報をしっかり保護しています。金融機関としての法令基準を満たす資産管理体制を構築しているほか、先端IT企業として培ってきた技術を活用し、安心して取引ができる環境を実現しています。

LINE証券のセキュリティへの取り組み

  • LINE証券専用の取引暗証番号の設定
  • 有価証券や預り金を、法令に従い「分別保管」
  • 万が一の分別金の不足に備え、「日本投資者保護基金」にも加入
  • 「特定個人情報の適切な取扱いに関するガイドライン」に準拠した管理

2 LINE証券のデメリット・注意点

手軽に少額から取り組めるLINE証券ですが、デメリット・注意点もあります。こちらも詳しく見ていきましょう。

2-1 大きな収益を狙うには不向き

LINE証券では、最大でも投資できる金額は各銘柄1,000万円までと制限があります。分散投資はできますが、集中投資はできない点に注意しましょう。

2-2 NISAなどが利用できない

LINE証券のサービスはNISA口座には対応していないため、非課税措置を受けることができません。NISA口座なら最大5年間、年間120万円までの非課税枠を利用することができます。LINE証券で取得した株式は、他の証券会社の口座に移管することが可能ですが、有料ですので状況に応じて検討しましょう。

2-3 スプレッドに注意

LINE証券には取引手数料がない一方、スプレッド(実質的な取引コスト)が発生します。

一般的な証券会社の取引手数料と比較すると高い水準ではありませんが、多くの証券会社ではヘビーユーザー向けに取引回数無制限の定額サービスがある一方で、LINE証券では定額サービスが存在しません。何度も細かい取引を繰り返すデイトレーダーや多くの銘柄で売買を行っているユーザーは、スプレッドの支払い額が大きくなりやすい点に注意したほうが良いでしょう。

3 他の証券会社との違い

LINE証券は一般的な証券会社と大きく異なったサービスです。どのような点に違いがあるのか、ポイントを絞って紹介します。

3-1 専用アプリがなく、LINEアプリから利用できる

LINE証券では、他の証券会社のサービスと異なり、独自の専用アプリがありません。新たにインストールせずとも、すでに利用されているLINEアプリからすぐに利用することができるからです。そのため、別途認証用のIDやパスワードなどを確認・保存する必要もありません。

セキュリティはLINEのアカウントによってすでに担保されているため、余計な認証作業などを経ずにすぐに利用することができます。専用のアプリが無いので、ホーム画面にアプリのアイコンが散らかることもなく、インストールやアップデートのために通信量が圧迫されることも少ないでしょう。

3-2 口座開設がスマホから可能

LINE証券では、口座開設がスマホから行えるようになっています。必要な情報の入力や本人確認書類の提出などをスマホだけで行うこともできるため、パソコンを用意したり、面倒な郵送による書類のやり取りを行ったりする必要がありません。そのため、最短翌営業日から取引可能となっており、他の証券会社よりも口座開設が早く完了します。

※スマホで手続きを完結したい場合は、運転免許証とマイナンバー通知カードもしくはマイナンバー個人番号カードが必要となります。

3-3 ライトユーザー向けに特化されている

「投資は興味があるけど、大きな額を投資するのは怖い」という方は少なくありません。そのようなライトユーザーにもLINE証券のサービスは向いています。投資するための金額は最低100円からで、現金を使わずにLINEポイントやLINE Payを使って投資することも可能です。

また、銘柄選びの知識がない方でも簡単に選べるように、有名企業(300銘柄)を中心に銘柄が絞り込まれています。その多くが業界のリーダー的な企業なので、製品やサービス、事業内容に親近感を持って投資することができるでしょう。紹介される情報も最低限なので、複雑に考えずに直感的な投資判断ができます。

さらに、LINE証券では取引金額にあらかじめスプレッドと呼ばれる取引コストが入っているため、煩わしい手数料計算が必要ありません。証券会社では取引の度に手数料が発生しますが、LINE証券なら気軽な投資を妨げないでしょう。

3-4 キャンペーンが多い

LINEと連動したキャンペーンや、LINE証券独自のキャンペーンが多いのも特徴のひとつです。他の証券会社によるキャンペーンは信頼感や企業イメージを損なわないようなキャンペーンを展開する傾向がありますが、LINEではブランド通りの遊び心あふれるキャンペーンが実施されています。

例えば、「クイズに答えて3株分の購入金額プレゼント」(1月31日まで)のキャンペーンでは、銘柄を自由に3株まで選択できるため、普段は買わないような銘柄を購入したり、一時的な落ち込みから大きなリターンが狙えそうな銘柄にチャレンジしたりすることも可能です。このほか、お友達紹介キャンペーンなど様々な種類があるので、楽しみながら投資を始められます。

4 LINE証券の評判・口コミ

LINE証券のSNSには様々な意見や感想が寄せられているので、その一部をご紹介します。

「LINE証券は、UIや操作がわかりやすい」
「口座開設がオンライン完結だから簡単だった」
「銘柄を選ぶのがすごい楽。初心者だから助かる」
「LINE証券のキャンペーンでポイントを貰えた」
「タップだけで売買ができるので、そのうち誤操作しないか少し心配」
「余ったポイントをLINE証券で使えて便利」
「LINE Payの支払いポイントも貰えてお得」

※個人の感想です。サービスの詳細やキャンペーンなどの最新情報はLINE証券のウェブサイトで直接ご確認下さい。

LINE証券は、サービスやアプリの使い勝手がよく、初心者に優しいという評判が上がっています。文字のフォントやUIデザインなど、初心者や女性ユーザーにも好感される雰囲気が好まれています。

また、LINE証券は、LINEポイントを取得できるキャンペーンや、取得したLINEポイントを投資に利用できるため便利という声もあります。すでにポイ活(ポイント活動)のインフルエンサーの間では独自ノウハウも作成されており、ポイ活好きからも注目されています。

5 LINE証券の口座開設までの流れ

LINE証券の口座開設は簡単です。事前にLINEのアプリをインストールし、アカウントを持っていることを前提に口座の解説手順を紹介します。

5-1 本人確認書類の準備

本人確認書類として、以下を事前に準備しておきましょう。

  • マイナンバー通知カード + 運転免許証
  • マイナンバー個人番号カード + 運転免許証
  • マイナンバー個人番号カード(顔写真つき)

5-2 個人情報の入力

LINEアプリを開き、ウォレットタブの「証券」アイコンをタップすると、個人情報の入力画面が出るので、必要な項目を埋めていきます。

「口座開設方法の選択」画面では、口座開設の方法をオンライン上の「かんたん本人確認」または「簡易書留受け取り」によって行うことができます。その後、本人確認書類のアップロードを求められるので、事前に本人確認書類をスマホで撮影しておき、撮影した画像をアップロードします。

なお、「かんたん本人確認」ではなく「簡易書留受け取り」を選択した場合、後日LINE証券から簡易書留で、登録確認用のQRコードがついたハガキが届きます。QRコードを読み取ってアクセスすると、口座開設が完了します。かんたん本人登録の場合は、この手順がありません。

口座開設手続きが完了すると、LINEアプリのウォレットタブ、「証券」アイコンからLINE証券の取引を行うことができるようになります。

まとめ

LINE証券は、コミュニケーションアプリであるLINEのアプリから気軽に投資を始められるサービスです。少額からの投資が可能なほか、LINE PayやLINEポイントなども利用しながら、投資初心者でも貯金をする感覚で投資を始めることができます。

普段からLINEを利用している方ならメリットの多いサービスなので、この記事を参考に利用するかどうか検討してみてください。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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