SMBC日興証券の評判は?メリット・デメリットや他証券会社との違いを比較
SMBC日興証券は、国内有数の大手証券会社でありながらネットサービスにも力を入れている企業です。その知名度や親しみやすさから投資初心者だけでなく、信用取引など本格的な資産運用に取り組む専門家まで幅広い層に利用されています。
そこでこの記事では、SMBC日興証券の特徴やメリット・デメリット、評判などについて詳しく解説します。投資を検討している方、証券会社の選び方などで悩んでいる方は参考にしてみてください。
目次
- SMBC日興証券の特徴・メリット
1-1.「株式ミニ投資」「日興フロッギー」など初心者向けのサービスが充実
1-2.小口投資・長期の資産運用に向いている
1-3.IPO(新規公開株)にも強い - SMBC日興証券のデメリット・注意点
2-1.総合コースの手数料は高め
2-2.IPOの抽選に必ず当たるわけではない
2-3.手を広げすぎないようにする - SMBC日興証券の評判・クチコミ
- SMBC日興証券の口座を開設する手順
4-1.「総合コース」か「ダイレクトコース」を決定する
4-2.申し込みに必要な書類を用意する
4-3.Webサイトやアプリ、または支店で申し込む - まとめ
1 SMBC日興証券の特徴・メリット
サービス名 | SMBC日興証券 |
URL | https://www.smbcnikko.co.jp/ |
運営会社名 | SMBC日興証券株式会社 |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内3-3-1 |
設立年 | 2009年 |
代表取締役社長 | 近藤 雄一郎 |
資本金 | 100億円(2020年4月調査時点) |
株主構成 | 株式会社三井住友フィナンシャルグループ 100% |
上場有無 | 非上場(親会社が東証1部上場) |
自己資本規制比率 | 356.0%(2019年12月末時点) |
投資対象 | 国内株、ETF、新規公開株(IPO)、REIT、外国株、投資信託、債券、NISA、iDeCo等 |
取引手数料(オンライントレード) | 株式約定代金 手数料 ~10万円 137円 ~20万円 198円 ~30万円 275円 ~50万円 440円 ~100万円 880円 ~200万円 1,650円 ~300万円 2,200円 ~500万円 3,300円 ~1,000万円 4,950円 ~2,000万円 9,900円 ~3,000万円 16,500円 ~3,000万円超 27,500円/td> |
購入手数料(投資信託) | 各投資信託によって異なる |
三井住友フィナンシャルグループのSMBC日興証券は国内でもトップクラスの規模となる証券会社です。以前は日興コーディアル証券の社名で知られていましたが、2011年に現在の社名に変更し、グループ傘下の証券会社との統合などを重ねて現在に至っています。
また、女性の働きやすい企業としても評価が高く、Jリーグの川崎フロンターレのスポンサーを務めるなど、社会的な貢献度も高い企業として知られています。
取り扱う商品については株式・債券・投資信託・ファンドラップなど様々で、各商品はさらに細分化されているため、自分の投資スタイルに合った商品を選択することができます。各支店で専門のコンサルタントに相談しながら資産運用ができるのは、ネット専業の証券会社にはない強みとなっています。
それでは、SMBC日興証券が個人投資家や初心者の方に利用されている理由について、具体的に見ていきましょう。
1-1 「株式ミニ投資」「日興フロッギー」など初心者向けのサービスが充実
投資初心者に向けたサービスが充実しているのもSMBC日興証券の大きな特徴です。一般的な株式や債券の販売をしているほか、運用の手間がかからない投資信託商品や、国内外のファンドを組み合わせて、個人の投資スタイルに投資信託を提供するファンドラップなども取り扱います。
また、初心者におすすめなのが、「株式ミニ投資」「キンカブ」「日興フロッギー」といったサービスです。株式ミニ投資は、単元株の10分の1の数量で株式購入ができるサービスなので、高額な有名銘柄でも気軽に投資することができます。単元株の数量が集まれば配当や株主優待を受けることも可能です。
キンカブは、金額や株数を指定して購入することができるサービスです。最低100円から株式を買い付けることができるため、お小遣いやちょっとした臨時収入を積み立て投資するのに向いています。
日興フロッギーは投資や企業に関連する情報記事を提供するサービスです。初心者向けの記事、読みやすいコンテンツが中心ですが、記事中から株を購入できるのが最大の特徴です。記事中にそのまま投資ができるリンクが貼られているので、登場した銘柄の購入画面にワンクリックで飛ぶことができます(※投資用口座は必要です)。
スマートフォンからでも簡単に利用でき、かつNTTドコモが提供するdポイントによる投資も可能(100ポイントから)なので、学びながら気軽に投資が行えます。
dポイントで株式投資ができる「日興フロッギー」
1-2 小口投資・長期の資産運用に向いている
国内5大証券の一つであるSMBC日興証券では、小口の投資を行う個人投資家にも使いやすい豊富なサービスが提供されています。
例えばネット証券会社と同様に、オンライントレード専門の「ダイレクトコース」であれば、必要な手数料は取引に必要なものだけで済みます。取引手数料もネット専業の証券会社とほぼ同水準で、一般的な金融機関のオンライントレードコースよりもずっと安いのが特徴です。
運用資金が少ないと、どうしても運用益に対する手数料の割合が大きくなるため、手数料の安さは小口投資家にとって大きなメリットになります。
また、SMBC日興証券の財務体質や企業の信頼性という点では、長期を見据えた資産運用を任せることができるため、iDeCoやつみたてNISA、積み立て型の投資信託商品などを検討している方にもおすすめです。
1-3 IPO(新規公開株)にも強い
IPO(新規株式公開)とは、未上場の企業が上場し、株式が自由に譲渡できるようにすることです。IPOが行われた場合、その株式の時価が大きく変動することが多いため、投資家たちの間でも有力な企業のIPOは注目されています。IPOでは企業が株式の発行数に応じて、証券会社に株の新規発行や株主の募集を依頼するため、他の手段で株式を入手することは難しいのが特徴です。
SMBC日興証券はIPOに強い証券会社として知られています。2019年は国内IPO銘柄の7割以上を取り扱うなど、主幹事(株の発行・募集・販売の中心を委託される金融機関)としての実績も多数あります。
SMBC日興証券はもともと大口顧客向けの対面取引が事業の中心でしたが、最近は個人投資家に向けた商品・サービスの開発などのネット事業にも力を入れています。そのため取り扱うIPOの数と株数、実績を理由にSMBC日興証券の口座を開設する方が順調に増加しています。
2 SMBC日興証券のデメリット・注意点
証券会社を選ぶ際は、負担となる各種手数料や利用する際の注意点についても確認しておくことが大切です。
2-1 総合コースの手数料は高め
SMBC日興証券では、支店のコンサルタントと相談しながら資産運用を考えることができる「総合コース」と、オンライントレードのみの「ダイレクトコース」の2つの取引コースが用意されています。取引コースによって、受けられるサービスや各種の手数料体系が変わってきます。
総合コースの手数料は、株式のオンライントレードで見た場合、ダイレクトコースの手数料の10~15倍ほど高くなります。また、支店に電話で発注する場合はさらにオンライントレードの1.5~3倍ほどと、手数料は高くなります。
「プロに相談できる」「誤発注を防ぐことができる」などのメリットは大きいですが、スピード感や手数料の安さを求める場合にはよく検討する必要があるでしょう。
2-2 IPOの抽選に必ず当たるわけではない
SMBC日興証券はIPOに強い証券会社ではありますが、必ず当選するわけではありません。人気があるぶん、多くの応募者がSMBC日興証券を通して抽選に参加するため、期待したIPO株がなかなか購入できないという場合もあります。
SMBC日興証券では委任されているIPO株のうち、一般に公開・募集されている株式数の割合が小さく、多くは支店で直接取引を行っている投資家に対して営業・提案がされています。SBI証券などのネット専業の証券会社と比較すると、同じ数量が割り当てられている場合、当選確率が低く購入できる数量も少ないという場合もあります。
また、IPO株が当選した場合にキャンセルをすると、ペナルティとして約1カ月間は新規IPOへの応募ができなくなります。「とにかく申し込んでおいて当選してから選別する」などの利用方法はできないようになっているので、注意しておきましょう。
2-3 手を広げすぎないようにする
SMBC日興証券は投資商品を豊富に取り扱っていますが、手を広げすぎると管理ができなくなる可能性もあるので注意しましょう。
投資や資産運用では、まず投資方針を明確にしてから各商品の特徴やメリット・デメリットなどの情報収集を行うのが基本です。商品によって手数料の体系や取引可能な時間帯などさまざまなルールが変わってくるので、投資対象が増えるほど管理の手間も増えます。
管理効率が悪くなってきたと感じる場合は、ポートフォリオ(資産配分)を見直すか、総合コースへの加入等を検討すると良いでしょう。
3 SMBC日興証券の評判・クチコミ
SMBC日興証券はどのような評判を得ているのか、利用者の声をいくつかご紹介します。
「大手の証券会社の中でも手数料が安い」
「日興フロッギーが使いやすくて便利」
「日興フロッギーでの株式投資にdポイントが使えるので始めやすい」
「IPOの抽選になかなか当たらない」
SMBC日興証券の手数料水準を評価する声は少なくありません。手数料の安さだけで選べばネット証券に分がありますが、「大手であること」「プロのアドバイスが受けられること」などの面を考えれば、むしろ安いと感じる投資家の方も数多くいます。
また、SMBC日興証券の特徴的なサービスとして人気の高い日興フロッギーは、特に投資歴の浅いユーザーから評価されています。投資の勉強になるコンテンツであり、グラフや図表もあるので読みやすいのも特徴です。最大の特徴となっている銘柄購入画面へのリンクも、ただのリンクではなく記事上に銘柄の時価がチャートで出ているので直感的な投資判断もできます。また、最近始まったdポイントでの株式投資サービスも人気です。
なお、SMBC日興証券で取り扱うIPO株の種類や割り当て株数は多いのですが、抽選による募集に回されている数量はその一部です。そのため、100%が抽選に回る証券会社と比較すると、当選率で見劣りする場合もあります。
当選時の資金に余裕がある場合は、他の証券会社にも口座を作っておいてIPOに複数応募する方法もありますが、口座・資金の管理がおろそかにならないよう注意が必要です。
4 SMBC日興証券の口座を開設する手順
SMBC日興証券の口座開設の手順について簡単にご紹介します。
4-1 「総合コース」か「ダイレクトコース」を決定する
SMBC日興証券では、取引コースを「総合コース」「ダイレクトコース」のいずれかに設定する必要があります。あとからでも変更は可能ですが、取引に関係する手数料やサービス内容が変わってくるので、事前に決めておくと良いでしょう。
基本的には手数料の安いダイレクトコースがおすすめですが、投資する資金額が大きく、期待する運用益に対してそれほど手数料負担が気にならない場合や、知識が浅い・高齢で情報収集やトレード画面の操作に自信がないという場合は、総合コースがおすすめです。
4-2 申し込みに必要な書類を用意する
次に、口座開設に必要となる書類を準備します。必要書類は「マイナンバーカード」、もしくは「マイナンバーの通知カード+運転免許証またはパスポート」が一番簡単です。Webから写真のアップロードを行うだけで口座開設手続きを進めることができます。
郵送にする場合は、上記書類のコピー、または「通知カードのコピー+本人確認書類(写真あり)1点」あるいは「通知カードのコピー+本人確認書類(写真なし)2点」を提出します。本人確認書類は、パスポートや運転免許証の他、福祉手帳や健康保険証、住民票の写し、印鑑証明書などが利用可能です。
4-3 Webサイトやアプリ、または支店で申し込む
SMBC日興証券の口座開設は、Webサイトから申し込む方法と、「SMBC日興証券口座開設アプリ」から申し込む方法、支店の窓口で申し込む方法があります。
いずれの場合も個人情報の入力と上記の本人確認書類の提出が必要です。必要な情報を提供した後、Webサイトやアプリでの申し込みなら約1週間(最短4日)、支店での申し込みの場合は約2週間(最短9日)ほどで、口座番号とパスワードが登録住所に届きます。
5 まとめ
SMBC日興証券は3大証券会社の一つですが、手数料水準や先進的なサービス、IPOなどに特徴がある企業です。投資初心者から大口投資家まで対応しており、経営基盤にも強みがあるので、長くお付き合いしたい方に向いた証券会社と言えるでしょう。
キンカブやdポイントで株式が購入できる日興フロッギーなど、初心者でも使いやすいサービスも充実しているので、これから投資を始めていきたいと考えている方にも使いやすいでしょう。興味のある方は検討してみてください。
Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
SMBC日興証券の評判は?メリット・デメリットや他証券会社との違いを比較