Funds(ファンズ)の評判は?メリット・デメリットや他サービスとの比較も
従来のソーシャルレンディングとは異なる貸付投資サービスの「Funds(ファンズ)」が話題となっています。貸付先は上場企業に限定されており、運用期間中は利息を受け取れるので、債券投資に代わるサービスとして個人投資家の間で注目されています。
そこでこの記事では、Fundsの基本的な特徴やメリット・デメリット、他社サービスとの違い、評判・口コミについて詳しくご紹介します。リスクを抑えた貸付投資に興味のある方、実際の利用者の声や感想を知りたい方は、ご参考ください。
目次
- Funds(ファンズ)とは
- Funds(ファンズ)のメリット
2-1.リスクを抑えた運用が期待できる
2-2.1円から投資できる
2-3.応募方法は2タイプ
2-4.優待付きのファンドもある - Funds(ファンズ)のデメリット
3-1.保証なし・担保なしの案件が中心
3-2.利回りは控えめ
3-3.応募が殺到することもある - 他のソーシャルレンディングとの比較
- Funds(ファンズ)の評判・口コミ
- まとめ
1.Funds(ファンズ)とは
Fundsは、上場企業に資金を貸し出す形で投資ができる貸付投資のサービスで、ファンズ株式会社(旧クラウドポート)が提供しています。
ネット上で投資家からの出資を募集する仕組みはクラウドファンディングが代表的です。中でも、運営企業が匿名組合(ファンド)の営業者となって、資金調達をしたい企業や団体にお金を貸付ける形態をソーシャルレンディングと言います。
一方、Fundsのファンドは資金調達をする企業によって組成されるのが特徴です。企業は集めたお金をグループ会社に貸し付け、その利息や返済を元手として投資家に分配金が支払われる仕組みとなっています。
サイト名 | Funds |
URL | https://funds.jp/ |
運営会社名 | ファンズ株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区西麻布3-2-1 北辰ビル 7F |
設立 | 2016年 |
代表取締役 | 藤田雄一郎
【代表経歴】 |
資本金 | 300,000千円 |
上場有無 | 未上場 |
サービス開始年月 | 2019年1月 |
参考利回り | 1.5%~6% |
投資金額 | 1円から |
累計応募金額 | 8億8,486万円(2019年11月時点) |
運用期間 | 4ヶ月~12ヶ月程度(案件により異なる) |
Fundsにおける投資の流れ
- 上場企業(グループ)が事業資金を調達するためにファンドを組成する
- Fundsは、組成されたファンドへの資金提供をネット上で募集する
- 投資家は、Fundsを通じて案件に応募する
- 投資家は、ファンドの組成企業と匿名組合契約を結んで投資をする
- ファンド組成企業は、同一グループ内の企業に資金を貸し付ける
- 借り手企業は、ファンド組成企業に元本と利息を支払う
- ファンド組成企業は、元本および利息の支払いをもとに投資家に分配金を支払う
なお、通常のソーシャルレンディングでは、新興企業や企業名等が公開されていないケースが多いですが、Fundsでは貸付先が上場企業に限定されており、そのグループ企業がファンドを組成するのが特徴です。
貸付先企業の情報も公開されているので、企業概要や財務状況などの投資判断の役に立つ資料をしっかりとチェックすることができます。
また、通常のソーシャルレンディングではサービス事業者がファンドの営業者となって投資家と匿名組合契約を結びますが、Fundsは投資家の募集にとどまり、投資家は上場企業グループと匿名組合契約を結んで投資をすることになります。
2.Funds(ファンズ)のメリット
Fundsで貸付投資を行うメリットは以下の通りです。
2-1.投資先は上場企業に限り、財務状況の審査をしている
Fundの貸付先は上場企業に絞られています。新興企業等とは異なり、証券取引所に上場している企業には財務状況に関する書類を開示する義務があるので、客観性の高い情報をもとに投資判断を下すことができます。
また、Fundsで資金調達を行える上場企業は、厳しい社内審査を通過した会社に限られています。
貸付先企業についても財務状況の健全性や、必要な許認可の取得状況等をしっかり審査し、事業年度が切り替わった際は再審査をかけるなど、厳しいチェック体制を整えています。
2-2.1円から投資できる
最低投資額を1万円に設定するソーシャルレンディングサービスが多い中、Fundsでは全ファンドに対して原則1円から投資できるのが特徴です(※ファンドによっては最低投資額が1円以外で指定されている案件もあるので、ファンド募集ページはよく確認しましょう)。
また、分配額の算出は1円単位となるため、端数処理として1円未満が切捨てされます。少額で投資が始められるものの投資額が少なすぎる場合は、利益が出ない可能性もあるので留意しておきましょう。
2-3.優待付きのファンドもある
Fundsで投資をするとFundsオリジナルの優待が貰える場合もあります。
例えば、2019年11月に募集をした「大阪王将ファンド#1」では、①3万円以上投資した場合、一部の大阪王将店舗で1,000円以上の飲食代が期間中何度でも10%オフになる優待券、②抽選で大阪王将のサキドリ試食会への招待等が提供されました。
優待の内容はファンドによって異なるので、これを楽しみに投資案件を決めているという投資家の方もいます。
2-4.応募方法は2タイプから選べる
ファンドの応募方法としては「先着方式」と「抽選方式」の2タイプが用意されています。Fundsでは先着方式のファンドが多いですが、両タイプを採用するケースもあり、先着方式での応募に出遅れた場合でも抽選方式で申し込めるチャンスがあります。
なお、応募方式により出資額の上限が異なります。抽選方式での投資金額の上限は100万円で、100万円より多く投資したい場合は先着方式での応募も可能です。先着方式での応募は無制限となっています。
3.Funds(ファンズ)のデメリット
Fundsのデメリットとなり得るポイントも確認しておきましょう。
3-1.保証なし・担保なしの案件が中心
ソーシャルレンディングサービスの中には担保や保証を設定する案件もありますが、Fundsの場合は担保・保証なしの案件が中心です。
担保や保証のある案件の場合、貸付金が返済されなければその担保等により一定の元本回収が可能となります。
一方、Fundsの場合は貸付先企業の全財産を返済原資にするなどして、元本毀損リスクの軽減に努めています。
3-2.利回りは控えめ
Fundsで募集しているファンドの予定利回りは年率3%前後が中心です。他のソーシャルレンディングサービスでは10%を超える高利回り案件も見られますが、Fundsでは高くても5~6%となります。
ファンドの一例
ファンド名 | 予定利回り |
---|---|
R Bakerファンド#1 | 1.8% |
ムゲン買取再販事業ファンド#1 | 2.0% |
底地くんファンド#1 | 3.0% |
EL FAROファンド#2 | 3.5% |
EL FAROファンド#1 | 4.0% |
世田谷区MIJASファンド#1 | 5.0% |
LENDYオンラインレンディングファンド#1 | 6.0% |
Fundsの場合、貸付先が上場企業グループであるため、貸倒リスクが低めになりやすい分、貸付利回りも低めになっています。
利回りの大きさはリスクとのバランスで判断することが大切ですが、リスクを多く取ってもリターンを狙いたい方にとっては物足りなさを感じる場合もあるでしょう。
3-3.応募が殺到することもある
Fundsは、2019年1月にスタートしてからファンド(貸付案件)の数も徐々に増えてきているものの、応募数が多いため先着方式では申し込みできないケースも見られます。
抽選方式も提供されていますが、その数は多くないため、早めの応募準備が必要になります。人気の投資案件についてはクリック合戦になりやすいことを留意しておきましょう。
なお、抽選については、申し込みをした方の中からランダムに1名を抽出する仕組みとなっています。抽選はファンドごとに実施されるので、ファンドの抽選結果が別のファンドの抽選結果に影響することはありません。
4.他のソーシャルレンディングとの比較
Funds | その他ソーシャルレンディング※ | |
---|---|---|
ファンドの組成 | 上場企業 | 運営企業 |
平均利回り | 3%前後 | 5〜10% |
最低投資額 | 1円から | 1万円が中心 |
運用期間 | 4カ月~12カ月 | 3ヶ月〜36ヶ月 |
貸付先企業の情報開示 | あり | なし |
案件の内容 | 不動産関連、新規出店資金 | 不動産関係、太陽光発電等のエネルギー関連事業、地方創生事業など様々 |
リスク軽減策 | ・投資対象を上場企業グループに限定 ・上場企業の全財産を返済原資にする等 |
・優先劣後出資 ・中には担保・保証を取るケースもあるが、多くは無担保・無保証 |
※各ソーシャルレンディングサービスによって異なります。
5.Funds(ファンズ)の評判・口コミ
Fundsを利用しているユーザーから寄せられた意見や感想の一部をご紹介します。
- 「少額だから気軽に投資しやすい」
- 「貸付先に関する情報の透明性が高い」
- 「利回りが少し低い」
- 「もう少し高めの利回りが欲しい」
- 「応募が多く投資できないことがある」
- 「他のソーシャルレンディングと比べてファンドの募集が少ない」
- 「他のサービスはクリック合戦になりがちなので抽選方式はうれしい」
※個人の感想です。サービスのご利用にあたっては、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断下さい。
Fundsは1円から1円単位で投資できるので、リスクを抑えて始めやすい点が評価されています。また、貸付先が上場企業(グループ会社)に限られているので、リスクを抑えた投資を期待できるのも好評です。
利回りについては、他のソーシャルレンディングと比べても低めのため、ハイリターンを望む方には向かない場合もあるでしょう。
応募形式については「先着方式」と「抽選方式」がありますが、応募が殺到して申し込みができないケースも多く、募集ファンドを増やしてほしいなどの改善を望む声も寄せられています。
まとめ
Fundsは、リスクを抑えながらもしっかりと利回りを狙いたい方に向いた貸付投資サービスです。
利回りは、他のソーシャルレンディングと比べて低めですが、貸付先を財務基盤のある上場企業に絞っているため、貸し倒れや倒産リスクを軽減することができます。
ファンドは担保や保証のない案件が中心ですが、貸付先企業の全財産が返済原資に充てられるなど、元本割れのリスク対策も行っています。
また、先着方式のファンドの募集時には応募が殺到しやすいので、Fundsでの投資を検討している方は早めの準備が必要になります。
ファンド選びでは公開されている貸付先企業やファンド組成企業の財務状況をしっかり確認してから選ぶようにしましょう。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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