【暗号資産初心者向け】DMM Bitcoinでビットコインの「空売り」をする方法
暗号資産(仮想通貨)投資には、資産を購入して値上がりからキャピタルゲインを得る「現物取引」と、証拠金(保証金)を担保に取引所から資金を借りて、元手の数倍を運用できる「レバレッジ取引(暗号資産FX:証拠金取引)」があります。
レバレッジ取引は、買いから入るロングポジションと売りから入るショートポジション(空売り)があり、値上がり・値下がりの双方で利益を狙えます。ここではDMM Bitcoinでビットコインの空売りを行う方法について解説します。
目次
- DMM Bitcoinの3つのポイント
1-1. FX事業のノウハウを活かした機能性と使いやすさ
1-2. 11種類の暗号資産を取引可能
1-3. 顧客ファーストな運営体制。365日サポートが受けられる - レバレッジ取引とは?
- レバレッジ取引の基本的な流れ
- ビットコインを空売りをする方法
1. 新規注文をする
2. ポジション(建玉)を保有する
3. 決済注文をする
4. 自身の取引を振り返る - レバレッジ取引の注意点
レバレッジ取引のリスク管理方法 - まとめ
①DMM Bitcoinの3つのポイント
DMM Bitcoinは、株式会社DMM.comのグループ会社である株式会社DMM Bitcoinが運営する暗号資産取引所です。DMMグループはFX口座数国内No.1(75万口座)のDMM.com証券を有しており、その専門的なノウハウはDMM Bitcoinにも活かされています。DMM Bitcoinは、購入価格と売却価格が提示される販売所で暗号資産の「現物取引」と「レバレッジ取引」を提供しています。
1. FX事業のノウハウを活かした機能性と使いやすさ
DMM BitcoinはFXを行っている業者ということもあり、インターフェイスの見やすさ、そしてテクニカル指標は十分に備えていると言えます。また、DMM Bitcoinの取引アプリはPC版に匹敵する充実の機能を搭載しており、FXなどのトレード経験者はもちろん、投資がはじめてという方でも直感的でかんたんに使えるように設計されています。
2. 11種類の暗号資産を取引可能
DMM Bitcoinがサポートする暗号資産は現物取引とレバレッジ取引で異なります。現物取引で提供している暗号資産は3種類(BTC、ETH、XRP)、レバレッジ取引に対応している暗号資産は11種類(BTC、ETH、XRP、LTC、BCH、XEM、ETC、XLM、MONA、BAT、QTUM)です。なお、レバレッジ取引は差金決済によって生じる損益だけを受け渡す方法です。DMM Bitcoinでは証拠金に最大4倍のレバレッジをかけて取引できます。
3. 顧客ファーストな運営体制。365日サポートが受けられる
DMM Bitcoinはレバレッジ取引を除いて、取引手数料、口座開設手数料、口座維持手数料、出金手数料、ロスカット手数料、クイック入金手数料などが無料です。わからないことがあるときにお問い合わせフォームやLINEサポートから365日相談できることも魅力です。セキュリティ面も徹底しており、コールドストレージによるオフライン保管や2段階認証、資産の分別管理、SSL暗号化通信など、幅広い対策があるので安心して取引できます。
②レバレッジ取引とは?
レバレッジ取引は証拠金に対して数倍の資産を売買し、決済時に差額の現金のみを受け取る方法(「差金決済」という)です。例えば10万円を証拠金として預け入れて、その2倍の20万円相当の暗号資産を取引することも可能です。ショート(売り)から入ることもできるので、下落相場でも利益を狙うことができ、市場の価格変動(ボラティリティ)を最大限に活用することができます。しかし、取引できる金額が大きくなるため、損失が膨らんで証拠金維持率が閾値を下回ると自動的に資金が清算(ロスカット)されるリスクもあります。
③レバレッジ取引の基本的な流れ
レバレッジ取引はまず、「新規注文」を行い、注文が約定(やくじょう:注文が執行され売買が成立)した段階で「ポジション(未決済建玉)」を保有します。取引所からお金を借りて取引をしているので、必ずその「ポジション(未決済建玉)」は反対売買をして閉じる必要があります(ポジション・クローズ)。ここでの注文を「決済注文」といいます。
No. | アクション | 手数料 |
STEP 1 | 新規注文、約定 | 無料 |
STEP 2 | 建玉の保有(ロング・ショートポジション) | 1日あたり建玉×0.04% |
(STEP 2.5) | 損失の拡大(証拠金維持率の低下)によるロスカットルールの発動 | 無料 |
STEP 3 | 決済注文、約定 | 無料 |
つまり、買い(売り)の新規注文を保有して、売り(買い)の決済注文でポジションを解消するという流れになります。決済注文が約定した時点で、新規注文時との差額が日本円で受け渡されます。ポジションの含み損が膨らんで証拠金維持率が一定水準を割り込むと、強制的に「決済注文」が発動する仕組みをロスカットルールと呼びます。DMM Bitcoinは証拠金維持率が50%以下になった場合にロスカットルールが発動します。
④ビットコインを空売りをする
ここからは、ビットコインの空売りをする場面についてご紹介します。ビットコインは8月17日に132万円に到達した後、120万円前後を推移しています。仮にここを一旦の天井と考えて、38.2%フィボナッチリトレースメントと200日移動平均線が交差しそうな100万円をターゲットに下落すると予想するとき、ショート(空売り)を仕掛ける選択肢が考えられます。
例えば30万円の資金がある場合、レバレッジ取引では30万円を証拠金としてレバレッジ倍率分(DMM Bitcoinの場合最大4倍)の金額の取引が可能です。1BTCあたり約120万円の時点でも、レバレッジ取引であれば約30万円の資金で1BTC分の取引ができるわけです。
空売りを仕掛け、想定通りビットコイン価格が120万円から100万円まで下落した場合、差益20万円×1 BTC=20万円のリターンが得られます。
1. 新規注文をする
上図はDMM Bitcoinのトレードツールです。DMM BitcoinのPC取引ツールは、取引スタイルに合わせて自由にカスタマイズすることが可能です。
メニューバーから「新規注文(レバレッジ)」をクリック、または「プライスパネル」をクリックすると新規注文画面が表示されます。
注文方法はいくつかありますが、まずは基本となる「ストリーミング注文」を覚えておきましょう。
ストリーミング注文はユーザーの任意のタイミングで発注できる注文方法で「成行」に近いものです。許容するスリッページ幅を設定でき、高額な注文を出したときのレートの変動幅を制限できます。売値(bit)が表示されているので、数量を入力し、売りボタンをクリックしましょう。注文が約定すると「売り」ポジションを保有した状態になります。
なお、指値注文は現在のレートより有利な注文を指定して発注する手段です。その他にもDMM Bitcoinは、「逆指値注文、OCO即取引、IFD、IFO、一括決済、クイック決済」も利用できます。トレード戦略に応じて、徐々に覚えていくと良いでしょう。
2. ポジション(建玉)を保有する
「口座照会」では純資産額や証拠金維持率など、口座状況を閲覧することができます。保有ポジションの銘柄ごとの状況、損益合計は「ポジションサマリ」で把握できます。「一括決済」をクリックすると、対応したポジションの一括決済を行えます。
レバレッジ取引の場合、わずかな価格変動でも損失が膨らむ危険性があります。そのためDMM Bitcoinは、証拠金維持率が50%を下回ると強制決済を行う仕組みを採用しています。証拠金維持率は、保有中のポジションに必要な証拠金と預入資金のバランスを意味します。
3. 決済注文をする
メニューバーから「決済注文(レバレッジ)」をクリックすると、ポジション照会画面が表示されます。
「ストリーミング注文」は売買ボタンをクリックすることで、クリックしたレートで注文されます。
指値注文など他の方法で決済を行うこともできますが、なかでも「クイック決済」は保有ポジションを成行ですぐに処理できるので便利です。
4. 自身の取引を振り返る
以上で、レバレッジ取引の流れは終了です。新規注文→ポジション保有→決済注文で一連のプロセスとなります。
損益など取引の状況は「約定履歴」で把握できます。「注文中」「約定済」「取消済」など、すべての注文履歴を確認できます。
⑤レバレッジ取引の注意点
レバレッジ取引では、含み損が膨らんだ場合に暗号資産取引所に預託した証拠金や追加の損金を支払わなければならない場合があります。DMM Bitcoinをはじめとする暗号資産交換業者は、ロスカットを強制発動させることで顧客資産を守る制度を採用しています。しかし、相場の状況等によっては預託された証拠金以上の損失が発生し、追加の損金を支払わなくてはならないケースもあります。証拠金維持率に常に注意を払うようにしましょう。
レバレッジ取引のリスク管理方法
ストップロスオーダー
ロスカットのリスクを回避するための方法として「ストップロスオーダー」があります。ストップロスオーダーとは相場の急変に備えて「損失確定(損切り)」のルールを決めておく方法で、ポジションを決済する価格を予め設定しておく「逆指値注文」や、トリガー価格に到達すると成行注文が発注される「ストップ注文」があります。ストップロスオーダーを設定しておくことで、損失を限定できる場合もあります。しかし、逆指値注文が約定しないケースや、取引所の急なメンテナンスなどでストップロスが機能しない事態も起こり得ます。
適切なポジションサイズの設定
投資において、1回のトレードに関するリスクを資産(ここでは証拠金)の2%以内に抑えるというセオリーがあります。投資を行う上で安定した収益を狙うために、連敗をしても口座資産に大きな影響を及ぼさない程度の損失幅を設定するよう心がけましょう。1回のトレードにおけるポジションサイズを抑えることで証拠金維持率を高く維持でき、ポジションの含み損が膨らんだとしてもロスカットが発生するリスクを抑えることもできます。
⑥まとめ
レバレッジ取引は手持ちの資金が小さくても、証拠金を取引所に預けることで、大きな利益を獲得できる取引方法です。しかし相場の状況によっては証拠金以上の損失を被るリスクがあります。ロスカットルールやリスク管理方法を理解しないままレバレッジ取引を行うことは、資産を危険に晒すことになります。リスクを少しでも軽減するためにも、レバレッジ取引について最低限の知識を身に付けてから始めましょう。
2017年末にビットコインが200万円を越えた時期に、多くの新規ユーザーが参入しました。しかし、2018年11月までにビットコインは30万円まで下落しました。現在までにビットコインは100万円に回復していますが、これからビットコインを購入する方は今後どのような値動きになるかを検討し、購入時点に利益確定・損切りポイントを決めてから資金を投入しましょう。
ビットコインに今すぐ投資するつもりはなくとも、突然生じる購入チャンスに備えて指値注文を出しておくこともできます。まずはアカウントを開設し、暗号資産取引に必要な本人確認プロセスを済ませておきましょう。
Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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