ビットコインと並んで人気の高い暗号資産投資。コインチェックなどアルトコインの取り扱いが豊富な取引所をご紹介

ビットコイン価格の上昇は再び暗号資産(仮想通貨)投資への注目を集めており、暗号資産取引所コインチェックでは取引が増加していることが報告されています。マネックスグループが10月27日に発表した2020年7~9月期の決算によると、子会社であるコインチェック(暗号資産事業)の営業収益は17億7300万円、セグメント利益で7億1400万円となりました。利益水準は前年同期比で7倍となっており、18年4月にコインチェックがマネックスグループ入りして以来の最高益です。

Coincheck Monex
【引用元】MONEX GROUP 2021年3月期 第2四半期決算説明資料より

コインチェックによると、これらの数字をけん引したのはビットコイン以外の暗号資産であるアルトコインの取引量の増加が大きいことがわかります。実のところ、ビットコイン取引量は対前年で14%減少しており、取扱高の大半をアルトコインが占めています。

暗号資産にはビットコイン以外にも、XRPやイーサリアムなどさまざまな種類が存在しており、それらは総じて「アルトコイン」と呼ばれています。ここではコインチェックを始め、アルトコインの取引サービスを提供する暗号資産取引所について解説します。

目次

  1. アルトコインとは
  2. アルトコイン投資の注意点
  3. アルトコインを豊富に取り扱っている暗号資産取引所3社
    3-1. 国内最多14種類の暗号資産を取り扱うコインチェック
    3-2. アルトコインのレバレッジが豊富なGMOコイン
    3-3. レバレッジ取引の取引銘柄が国内最多のDMM Bitcoin
  4. まとめ

①アルトコインとは

アルトコインとは、Alternative Coin(代替通貨)の略語で、暗号資産の先駆けであるビットコイン以外の暗号資産の総称を指しています。代表的なアルトコインとしてはイーサリアムやライトコイン、XRPやNEMなどが挙げられます。日本発のアルトコインとしてはモナコインがあります。

アルトコインの多くは、ビットコインの基盤となるブロックチェーン技術を使用しており、ビットコインの課題や弱点を克服するために改良されています。取引の決済スピードが速かったり、スマートコントラクトや匿名機能の付加されているなど、アルトコインはそれぞれの特徴を有しています。

例えば、ビットコインの次に時価総額が大きいイーサリアムは、さまざまな契約を自動化する「スマートコントラクト」を実行可能な分散型プラットフォームです。世界中の多くの開発者がイーサリアム・ブロックチェーン上にアプリケーション(dApps)を構築しており、多くのユーザーが中央管理者不要のシステムを利用しています。現在、DeFi(分散型金融)と呼ばれるカテゴリーでは、イーサリアムのスマートコントラクト上に120億ドルもの資金が預けられ、貸付やステーブルコインの担保として利用されています。

②アルトコインの投資の注意点

アルトコインはビットコインよりも単価が安いため、少額でより多く購入できることにメリットを感じるかもしれません。しかし、暗号資産の単価は今後の上昇幅や投資価値とは本質的に関係がないので注意が必要です。投資先を選ぶ際には、過去の値動きや時価総額の推移、プロジェクトの開発状況まで調査した上で判断するようにしましょう。

日本では過去数年間に渡って、ネムやモナコイン、XRPといったアルトコインが人気を集めました。これら注目されているアルトコインではアップグレードなどのイベントの度に注目度を高める傾向があります。一般的に、アルトコインは流行の移り変わりが激しいため、情報収集が必須となります。コインチェックはチャット機能を設けているので、初心者の方はまずはそちらで雰囲気を眺めてみても良いでしょう。

③アルトコインを豊富に取り扱っている暗号資産取引所3社

3-1. 国内最多14種類の暗号資産を取り扱うコインチェック

Coincheck
Coincheckは、マネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する暗号資産取引所です。コインチェックは国内でも最多となる14種類の暗号資産(ビットコイン、XRP、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、XEM、イーサリアムクラシック、リスク、ファクトム、ライトコイン、モナコイン、ステラルーメン、クアンタム、BAT、IOST)を取り扱っています。2020年7~9月期の決算によると、コインチェックの本人登録済みのユーザー数は99万口座で、国内No.1となっています。

コインチェックのインターフェースはシンプルで分かりやすくなっており、不慣れな投資家でも直感的に取引しやすくなっています。コインチェックは自動積立サービスや、保有している暗号資産を貸し出して金利を稼ぐ「貸仮想通貨」を提供しています。このようにコインチェックは、アルトコインの長期投資に向いている取引所の一つです。

3-2. アルトコインのレバレッジが豊富なGMOコイン

bitFlyer
「GMOコイン」は、東証一部上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する暗号資産取引所です。GMOクリック証券など金融サービスのノウハウを活かした運営がGMOコインの特徴です。

GMOコインは全部で9種類の暗号資産(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、ステラルーメン、ベーシック・アテンション・トークン、オーエムジー)を取り扱っており、貸暗号資産も提供しています。9銘柄全てでレバレッジ取引(暗号資産FX)が可能なほか、5銘柄(BTC/JPY、ETH/JPY、XRP/JPY、BCH/JPY、LTC/JPY)は板取引も利用できます。このようにGMOコインは、初心者からトレーダーまで幅広いユーザーのニーズに応えるサービスを揃えています。

3-3. レバレッジ取引の取引銘柄が国内最多のDMM Bitcoin


DMM Bitcoinは、株式会社DMM.comのグループ会社である株式会社DMM Bitcoinが運営する暗号資産取引所です。DMM.comはグループ会社で10年近く金融サービスを提供した実績もあるため、DMM Bitcoinにおいてもグループ会社の金融ノウハウを活かした運営が行われていることが特徴です。

DMM Bitcoinはレバレッジ取引の対応銘柄が国内最多となっており、11種類の暗号資産(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ネム、イーサリアムクラシック、ステラ、モナコイン、ベーシックアテンショントークン、クアンタム)のレバレッジ取引に対応しています。日本円に加えて暗号資産建ての取引にも対応しており、利用可能な銘柄の取引の組み合わせは計18種類に上ります。ただし、DMM Bitcoinで購入できる現物の暗号資産はビットコイン、イーサリアム、XRPの3銘柄なので、押さえておきましょう。

④まとめ

アルトコインの取扱い銘柄は、暗号資産取引所によって様々です。アルトコインで取引がしたいと考えている方は、各社の取扱銘柄と現物・レバレッジ取引のどちらが利用可能かを事前に確認しておくと良いでいいでしょう。

買値と売値が表示される販売所方式では、スプレッド(価格差)が実質的な取引手数料となっています。スプレッドはオークション方式(いわゆる取引所方式)の板取引にかかる取引手数料よりも割高になる場合があるため、銘柄によってGMOコインの板取引を使い分けることをおすすめします。

アルトコインはビットコインよりボラティリティが大きく、極端な値動きをする傾向があります。レバレッジ取引にはより多くの資金を失うリスクが伴うので、初心者の方がアルトコインに投資するのなら、まずは現物資産で始めたほうが賢明でしょう。どこの取引所も口座開設は無料で簡単にできるので、これを機に取引所各社の取引サービスをチェックしてみてください。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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